一戸建てを建てたからこそ、ピアノなど楽器を買ってプライベートな時間を楽しみたい方も多いのではないでしょうか。マンションと違ってすぐ横の壁や天井、床を挟んだところに他の住民が暮らしているわけではありませんが、近隣に住宅があれば多かれ少なかれ楽器の音がもれてしまうでしょう。音が響くトランペットや生ドラムといった種類の楽器演奏はもちろんのこと、ピアノも近隣の方の迷惑にならないように時間帯や音量に注意するようにし、防音対策をしましょう。
家庭の防音対策など具体的に決められているルールはありませんが、楽器演奏をする方で、特にトランペットや生ドラムなど音量が気になる楽器を弾くのであれば、初めから住宅に防音設備を備えておくべきでしょう。防音ルームは優れているものの、数百万とかかるものもあり気軽に作れるものではありません。ピアノなど楽しみたい場合、そういった防音設備は難しくとも、防音吸音効果に優れた壁紙やカーテンなどいろいろな種類のアイテムがあり、対策をすることができます。ボリュームを調節できるデジタルピアノを選択するのもよいでしょう。また楽器に消音装置をつける対策法もあり、アコースティックピアノやトランペットも装置をつければヘッドホンで音を聞きながら練習することができます。
音を出して弾くことができるのはせいぜい夜の21時までというのが暗黙のルールでしょう。21時までであれば、夜の時間帯といってもまだご飯を食べたり入浴したりテレビを見たりと活動している時間です。普段は気にならない近隣の音も、夜眠ろうとしているような静かな時間帯であれば騒音となってしまいますし、早朝の演奏にも注意が必要です。練習中のたどたどしい演奏だけでなく、どんなにうまい演奏でも時と場合により騒音となるのです。また音色だけではなく、ピアノであれば鍵盤を打つ音なども騒音になってしまいます。
たかが音と思われるかもしれませんが、毎日のように聞こえてくる楽器の騒音が原因で眠れなくなったり、ストレスが溜まったりと生活に支障をきたすこともあります。そして楽しいはずの演奏がトラブルを招くことになりかねません。楽器の騒音が原因で、過去には殺傷に発展しまった悲しい事件もあります。一戸建てだとしても、マナーを守って近隣の方に配慮することが大切です。ご近所の方にあらかじめ楽器のことを伝えておいたり、相手の生活リズムにあわせたりするなどコミュニケーションをとることもポイントです。